Noh meets Shakespeare -ノウ・ミーツ・シェイクスピア- 2025
公益財団法人梅若会

公益財団法人梅若会 Noh meets シリーズについて
2024年2月に披露された「Noh meets Jazz」に続き、2025年に行う「Noh meets Shakespeare」は、若手アーティストの育成を目指すプロジェクトです。能楽を通じて日本人の感性を知る機会を提供しています。能楽は日本独自の芸能であり、700年以上にわたり受け継がれ、現代の芸術として海外でも高く評価されています。しかし最近では日本文化の継承者が減少しており、自身の活動を俯瞰する機会が少なくなっています。
このプロジェクトでは、能の世界観を通してアーティストたちが自身の活動を見つめ直し、能とジャズの世界を共有し学び合うことを目指しています。海外で学ぶ日本人アーティストも自国の文化に触れる機会が少なく、これを通じて日本人としての美意識や感覚に触れる機会を提供しています。
参加者は異なるジャンルを学び、自らの基礎や技術の原点を振り返りつつ創作に対する視野を広げ、広範な知識を得るための勉強会を行っています。これにより次世代の芸術家の育成に一役買い、国際的に通用する創造性豊かなアーティストの育成を目指しています。

Noh meets Shakespeare 趣旨
能、シェイクスピア、現代音楽――まったく異なるジャンルが出会い、挑み、学び、ひとつの舞台を作りあげていく。これらの芸術を結びつけるキーワードを「感情」に定め、若手能楽師たちと作曲家・森紀明が勉強会をかさね、理解を深めていった。
今回、シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』のいくつかの場面を抜きだし、ロミオやジュリエットといった登場人物の喜怒哀楽にかさなる謡を選び、その感情や情景を表現する音楽を組みあわせた。新作ではなく、謡曲から詞章を選ぶことで、能楽師にはあらためて能と向きあう機会にもなり、囃子とは異なる現代音楽を舞うことで、身体を意識しなおすことにもなる。音楽家も西洋音楽とは異なる拍子や謡、舞と向きあうことになる。
ともすれば空中分解しかねない、この挑戦を結びつけるのは、古典、いや人間に普遍的な「感情」の型である。人間の根本にある喜怒哀楽に思いをはせつつ、この挑戦を見届けていただきたい。
『ロミオとジュリエット』あらすじ
ご存じロミオとジュリエット、相争う名家同士の禁断の恋。
今回は、この物語を能に沿う形に仕立て直している。さてその物語とは……
二人の死を見届けた、かの神父が現れて二人を弔う【序】。すると、ジュリエットの霊が現れて、ロミオへの思慕を語る【第1場】。そこにロミオの霊が現れ、橋掛かりから想いを伝えようとするも二人の眼差しは交わらない【第2場】。ジュリエットは舞台から消え、雰囲気は一転、ロミオが思い余って殺してしまったティボルトの霊が現れ、ロミオに戦いを挑んでくるが【第3場】、悪夢のようなひと時が過ぎると、改めてジュリエットが橋掛かりに姿を現し、ロミオに語り掛ける【第4場】。二人は再会を喜んで舞い、夜明け、二人は姿を消す。神父は改めて二人の魂に祈りをささげるのであった【第5場】。



本公演は終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。
公演について
Noh meets Shakespeare 育成成果発表会
令和6年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
『ロミオとジュリエット』
公演日 2025/2/16
時間 17時開場/18時開演
場所 梅若能楽学院会館 https://umewaka.org/access
入場料 3000円(税込)/全自由席
チケット購入
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<WEB>
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※ WEB予約でのお客様はご予約前に「GETTIIS」(https://www.gettiis.jp/login)への会員登録(無料)が必要となります。
<電話>
050-3092-0051(平日10:00~17:00)




出演者
梅若長左衛門(能楽)
梅若紀彰(能楽)
松山隆之(能楽)
内藤幸雄(能楽)
小田切亮磨(能楽)
山﨑友正(能楽)
鷹尾雄紀(能楽)
梅若景英(能楽)
山本 英(フルート)
安藤 巴(パーカッション)
大田智美(アコーディオン)
山本昌史(コントラバス)
ほか
※都合により出演者が変更になる場合がございます
作舞・監修 梅若紀彰
サウンドディレクター 標葉千晴
作曲 森 紀明
制作 梅若幸子・高橋三輝子・間杉直子
主催 公益財団法人梅若会
助成 文化庁文化芸術振興補助金(舞台芸術等総合支援事業(次代の文化を創造する新進芸術家育成事業))
独立行政法人日本芸術文化振興会

